「遺伝外来」では,遺伝学や遺伝医療にくわしい専門医(臨床遺伝専門医)が,妊産婦の方あるいはご家族のどなたかの遺伝に関するいろいろなご相談に応じています。「遺伝外来」は,毎週木曜日の午後に開設しています。かかりつけの病院,診療所からの紹介が原則で,完全予約制となります。受診を希望されるときは,かかりつけの病院等から紹介状をいただいた上で,予約を入れてください。(検査に関する情報提供や検査手技には長時間を要することがありますので,小さなお子さんを連れて受診することはできません)
「遺伝外来」の内容は,遺伝カウンセリング一般のほか,出生前診断(羊水検査,絨毛検査を含む。)や「妊娠と薬」,「妊娠とウイルス感染」,「妊娠と放射線」に関する相談及び妊娠前相談となります。
具体的には,
といった相談になります。
担当医師は,室月淳,利光正岳,永岡晋一,小堀周作,認定遺伝カウンセラーは,小川真紀が対応します。
日本医学会より,「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査」に関する「臨床研究施設」の認定を受け,本検査を行っております。
http://jams.med.or.jp/rinshobukai_ghs/facilities.html
遺伝カウンセリングと検査の予約は,直接ご本人からの申し込みではなく,かかりつけの産婦人科の先生をとおしてのみ受け付けております。
ご注意いただきたいのは,希望すれば誰でも受けられる検査ではないことです。高齢妊娠(目安として35歳以上)とか,前のお子さんに染色体の病気がある場合,あるいは超音波検査で心配な所見を認めた方でこれまでならば羊水検査を受けていた方が,羊水検査の代替として選択して受けることが基本です。すなわち羊水検査のリスクとしての流産(頻度0.3~0.4%)を回避できるという利点をもつ検査となります。