診療科・部門紹介

集中治療科

外来週間担当表

 大きな侵襲を受けた生体は,回復までの一定期間は生命維持のため多方面の専門職種と治療機器機材を集めて行う,集学的治療(集中治療)を必要とします。大きな手術を受けた後や,命に係わる感染症,大きなけが(熱傷を含む),元々大きな病気があって何かのきっかけ(例えば風邪)で急激に状態が悪化する,などの場合がそれに相当します。そのような患者さんに治療を行う場が集中治療施設(ICU)であり,そこでの治療を専門とするのが集中治療科です。患者の治療に直接関わるほか,各科の知恵を集約し治療方針を導き出すコーディネータとしての役割や,患者の入退室を含む全般的な管理運営も,大切な業務となっています。小児病院は東北では当院のみですので,小児を対象とした集中治療施設(PICU)としては,現時点では当施設は東北では唯一の存在です。

 なお,当院ICUは日本集中治療医学会および日本呼吸療法医学会の認定施設になっています。

診療内容

 集中治療科に所属する医師は,楠本医師,小泉医師と科長の松川(麻酔集中治療担当副院長と兼担)の3名です。集中治療科は集中治療部の管理運営を担当し,また集中治療室に入室する患児の担当科医師と共同で診療に当たります。診療に当たっては,医師のみでなく看護師,MEを含む医療者全員の協力が欠かせません。関係職員一同,より質の高い医療を患児に提供するため,日夜努力中です。

 週日には,毎朝8時半から医師と看護師による状況報告を行い,患者の状態および治療方針の確認を行って,現在の病態認識の共有化を図っています。マンパワーが充足しているとは言い難いですが,今後徐々に人員増員および業務内容拡大を考えていく方針です。

 入室患者は,2011年度は231名,2012年度は259名,2013年度は285名,2014年度は287名と,年々増加する傾向にあります。入室患者の対象は多岐にわたり,心臓血管外科・外科・脳外科をはじめとする外科系術後患者が2/3を,内科系患者が1/3を占めています。機械的人工呼吸,透析,ECMO(人工肺)といった最先端の医療技術を駆使して,全身状態の改善・救命にあたっています。

 ほとんどが予定入室患者ですが,緊急入室患者が3割程度を占めています。緊急入室が多いのは,当院が小児医療の中核病院であることによるところが大きいと思われます。院外からの重症患者のICUへの受け入れについても,今後とも積極的に関わっていきたいと考えています。

研修等について

 当院では後期研修以降の研修を受け入れており,集中治療科もその例外ではありません。科内での研修のほか,短期間の他科研修についても可能な限り要望に応える方向で検討します。マンパワー不足解消のため,常勤医も募集中です。興味がおありの方は,病院あるいは集中治療科まで連絡をお願いします。

今後の展望

 集中治療部をはじめ,病院全体を対象とする中央診療部門は,そのパフォーマンスが病院運営のボトルネックになる可能性が高いため,どのように機能維持に関わっていくかは,集中治療科の大きな役割であると考えます。人員の充実,医療機器・設備の更新,小児集中治療施設認定の取得,特定集中治療室管理料1の取得,小児救急医療への関与,など今後集中治療科の取り組むべき課題は多岐にわたります。

 昨年4月に拓桃医療センターと組織統合し,本年3月には診療が統合されました。拓桃医療センターとの合併に伴ってICUが改築され,現在は新しくなったICUで診療を開始しました。将来を担うべき小児の医療の質の向上に,集中治療科の果たす役割は今後ますます大きくなっていくものと実感しています。

ドクター紹介

川名 信 かわな しん
職名副院長(麻酔集中治療担当) 兼 集中治療部長 兼 手術部長 兼 集中治療科科長 兼 麻酔科長 兼 医療安全推進室長
主な資格麻酔科標榜医
麻酔科指導医
日本小児麻酔学会認定医
日本小児麻酔学会評議員
東北大学医学部臨床教授
PALSインストラクター
小泉 沢 こいずみ たく
職名部長
資格等日本小児科学会専門医
日本集中治療医学会専門医
日本呼吸療法医学会専門医
菊地 千歌 きくち ちか
職名部長
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