診療科・部門紹介

発達診療科

外来週間担当表

 発達診療科は、発達障害と言われる発達の遅れや偏りのあるお子さんの生活指導をしています。できないことを克服していくよりもできることを広げていく方が大切だと考えています。障害と決めつけるのではなく、家庭の中や通園施設や統合保育や幼稚園で使える道具を利用して、お子さんの発達を伸ばし偏りを補正していくことを、正常化よりも最適化をめざすように、親御さんと一緒に考えていきます。当科の特徴は紹介いただいてからの待ち期間が1か月以内と短いことです。診断も大切ですが、親御さんに望まれるのは問題の解決法だと思い、そこに力を入れています。

 発達診療科は、ことばやコミュニケーションの問題(精神発達遅滞や自閉症)と学習面(学習障害やADHD)にも対処しています。特に人口の10%もいるとされる発達障害にくくられる自閉症・ADHD・学習障害に対して,診断から対応の仕方,さまざまな相談にのる施設として、多くのこどもたちを紹介してもらっています。また、こどもたちは不適切な関わりによって二次障害をきたすことがあり、トラウマ治療も含めた心理社会的アプローチを親子に対して行うようになりました。

 発達障害のこどもたちには,認知リハビリテーションを作業療法士(OT)、ソーシャルスキルトレーニングを言語聴覚士(ST)と臨床心理士も加わったチームで活動しています。さらに,地域にある療育機関(ここねっと・マーブルビート・エススペースなど)と連携をとりながら、親子の支援をしています。通園施設や統合保育や幼稚園に通いながら、こども病院の療育プログラムを共有してもらうこともありますし、学校教諭たちと学校での対応法について協議していくこともあります。

 充分な評価をした上で、どのような生活の中で発達を伸ばしていくかに重点を置いています。かつてのリハビリテーションは訓練室で行うものが主体で、訓練室で良好な姿勢や歩容がとれても、家庭に戻ると、もとの状態に戻ってしまうことが多いのです。現代のリハビリテーションとは、家庭の中の空間を考えて、育児の中でどのようなプログラムをたてていくかが重要なのです。リハビリテーション科が運動リハビリを担当していますが、脳性麻痺には視知覚認知の問題が、ダウン症には全般的な発達遅滞の問題がありますので、当科の役割は大きいと思っています。

 新生児病棟での活動も行っています.発達診療科医師と理学療法士2人で毎週NICUを回診し、在胎36週以下または1,500 g以下で出生した低出生体重児とリスク児を修正38週の時点で評価しています.必要があればその時点からポジショニングなどの理学療法を開始しています.修正4か月で外来評価につなげ、7か月、10か月、1歳、1歳半から3歳までは6か月毎に、就学までは1年毎にフォローアップしています。

対象疾患

  • ことばの遅れ
  • 運動発達の遅れ
  • 精神発達の遅れ
  • 脳性麻痺
  • 低出生体重児のフォローアップ
  • 自閉症スペクトラム
  • 注意欠如多動症(ADHD)
  • 学習障害
  • ダウン症
  • 不登校
  • 心身症
  • その他,心の諸問題

ドクター紹介

奈良 隆寛 なら たかひろ
職名科長
診療領域・専門領域発達障害
資格等日本小児科学会専門医
日本小児神経学会専門医
涌澤 圭介 わくさわ けいすけ
職名部長
資格等日本小児神経学会専門医
日本小児科学会専門医
EMDR治療者認定
ボディコネクトセラピー治療者
TFT診断セラピスト
ADIR 研究使用認定
ADOS2 研究使用認定
DISCO 使用認定
東北大学加齢医学研究所応用脳科学研究分野非常勤講師
浜松医科大学子どものこころの発達研究センター客員准教授
厚生労働省認定医師研修指導医
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