病院からのお知らせ

2013年10月18日

アトピー性皮膚炎の教育入院

アトピー性皮膚炎の教育入院について

 当院は日本アレルギー学会の教育施設認定病院で、日本アレルギー学会認定指導医、専門医がおり、日本アレルギー学会、日本皮膚科学会、厚生労働省で推奨するアトピー性皮膚炎に対しての治療を行っております。

 アトピー性皮膚炎の治療は、1. スキンケア(体の洗浄や保湿)、2. 薬物療法、3.悪化因子への対策を基本柱に行うのが標準治療です。それを実際には患者さんご本人あるいは御家族に自宅で行ってもらうのが治療の中心となります。その治療指導を外来で行っているのですが、外来ではスキンケア・軟膏塗布などの具体的な指導をすることができないため、必ずしも十分な理解が得られず、効果が得られていない患者さんに遭遇します。さらに、当院では重症アトピー性皮膚炎やコントロールが難しいアトピー性皮膚炎の多くを外来治療で行ってきましたが、超重症例や難治例に関しては、開院以来の約6年間で約100例の入院治療を行ってきました。

 その経験を生かし、アトピー性皮膚炎が悪化した場合や、コントロールが不十分な場合などに対して、スキンケアを中心にアトピー性皮膚炎の治療を実際に体験できる教育入院プログラムも行うこととしました。このプログラムには、医師と看護師によるアトピー性皮膚炎の病態、治療のポイントの説明、ステロイド軟膏の上手な使用方法の説明もあります。(ステロイド軟膏に関しては、適切な使用があまり知られていないために、誤解を受けますが、それに関しても説明致します。)

 また、乳幼児ではアトピー性皮膚炎と食物アレルギーは合併することが時にみられますが、アトピー性皮膚炎が良くならない不安のために、悪化の原因を食物と考え、過度な食物除去をしているため栄養障害に至る患者さんも時に見られます。このような患者さんに対しても、まずはスキンケア・軟膏塗布などの治療を十分行って皮膚炎の改善をみながら、食物除去や食物負荷試験を行い、必要な最小限の食物除去にしていく必要があります。食物負荷試験については本ホームページの別の項をご参照ください。

 当院では、症状に合ったステロイド軟膏を使用しますが、適切なスキンケア・軟膏塗布方法の習得により、皮膚炎の症状が良くなった場合にはステロイド軟膏を弱い軟膏に変更したり、減量を行います。教育入院の目標としては、自宅で同様の治療を継続することにより良好なコントロールができるようになる事を目指しますが、最終目標としては、ステロイド軟膏を塗らなくても、スキンケアにより皮膚の状態を維持できることを目指しております。

 当院は地域医療支援病院で、紹介予約制を取っているため、アトピー性皮膚炎の患者さんがかかっている医療機関の医師(かかりつけ医)と連携をとりながら、定期の診察、検査、教育入院などを行っております。かかりつけ医の先生とご相談の上、当院へご紹介いただいて下さい。患者さんのご紹介方法については、当ホームページの「患者さんご紹介の手引き」をご参照下さい。

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